1975年に不動産総合商社の株式会社アルテカを設立した野村紘一さんは、億ションの販売成功で経営者の道を歩み始めます。3LDKで1500万円だった都内のマンションは、億ションの販売によって一気に超高級品へとイメージが変化しました。それまではちょっと良いアパートくらいのイメージが定着していたので、野村紘一さんがもたらした変化はとても大きなものだといえるでしょう。億ションの販売前後では、高くて売れないというネガティブな意見が一変して、高くても買いたい、商品を見せて欲しいといった問い合わせが相次ぐようになりました。特に、商品に関する問い合わせの増加は顕著で、中には同業他社の問い合わせもあったほどです。
しかし野村紘一さんはあえて拒否することなく、全てを見せるつもりで手の内を明かしました。一見すると弱点を晒すようなものですが、これは簡単には真似できないという本人の自負によるものです。常により良い商品開発に力を注ぎ、そして地道にブランドを育ててきたからこそ、億ションは定着して富裕層に株式会社アルテカが選ばれることとなります。
野村紘一さんが魅力的なのは、お客様を第一に考えて価値ある商品を開発したり、大切な土地に付加価値をつけていることです。また、45年の経営実績があっても驕ることなく、謙虚な姿勢で経営を続けているのもポイントの1つです。経営姿勢は初年度から無借金という部分にも表れていて、無理をせずコツコツと積み重ねてきた結果が、現在の株式会社アルテカにあるといえます。
従業員は約200名、売上高は120億円以上と、まさに代表を務める野村紘一さんの凄さが数字になっています。しかも関連会社を多数持ち、海外にも現地法人を作っていたりするので、本当に経営者としての手腕が見事です。何よりも、本物の価値を知る富裕層に選ばれ続けていますから、物の本質を見極めて商品化する、そういう商品開発能力も優れていることが分かります。
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